2020年6月1日月曜日

校長講話(始業式)


成増小学校の児童の皆さん、おはようございます。

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が解除され、ようやく今日から学校が再開することが認められました。

私はこうして成増小学校でまた皆さんと学校生活を始めることができて、飛び上がるほど嬉しいです。成増小学校の先生方、主事さん方も、心から喜んでいます。きっと皆さんも同じ思いだと思います。

学校で勉強したり、遊んだり、友達と仲よくしたり、体をきたえたり、係や当番、委員会などの仕事をしたり、そうしたことができることが、当たり前のようだったけど、実はとてもありがたいことだと感じたかもしれません。これからその当たり前にできることがまた始まります。今の気持ちを忘れずに今日からの学校生活を楽しんでいきましょう。

臨時休業中はどのような生活でしたか。ステイホームと、外出を控えるようにして、家にいる時間が長くなりました。たくさん読書はできましたか。早寝早起き朝ごはんはできたでしょうか。自分でどんどんなりべんたいむは、時間通りにきちんとできたでしょうか。

外に出かけたり、遊んだり、友達に会いに行ったり、そうしたことをがまんするのは大変だったと思います。けれど、そのステイホームを皆さんが頑張ったことで、大切な命を守ることにつながったのです。新型コロナウイルスは、人から人に感染するウイルスです。皆さんが外出を控えるようにしたことで、人から人に感染することを抑えることになります。外出を自粛してきた皆さん、よくがんばりましたね。その間、おうちの人にはたくさん、お世話になったと思います。校長先生がとても感謝していましたと、おうちの方々にお礼を伝えてください。それから、長い臨時休業中で、思うように学習が進まなかったり、生活の中で何か困ったことがあったりした時は、担任の先生や誰か大人に相談してください。

今日から学校が始まったわけですが、まだ完全に新型コロナウイルス感染の拡大は終わってはいません。東京都では、5000人を越える人が感染し、300人を越える人が亡くなっています。世界では580万人が感染し、36万人の人が亡くなっています。東京都だけでなく、日本全体、そして、世界がまだまだこの新型コロナウイルス感染拡大を完全に抑えられずに苦しんでいます。そんな中、お医者さんとか病院で働く人など、人の命を救うために想像できないほどたくさん働いてくださっています。

ですから、 成増小学校の児童の皆さんは、友達と勉強したり、遊んだり、仲よくしたり、体をきたえたり、係や当番、委員会などの仕事をしたり、いろいろしたいところだと思いますが、今はまだいろいろ我慢しなくてはなりません。体温を測って記録すること、成増ソーシャルディスタンスをとること、手洗いや換気をすること、その他にもある約束を皆さんで守ることが、この新型コロナウイルス感染拡大を防止することの大きな力となります。約束を守ることが思いやりの心であり、その思いやりの心が多くの人達の命を守ることにつながるのです。

今は、自分のことを大切にし、自分の大切な人を守るために、自分は何をするのかを考えて実行することが大切なのです。

最後まで静かに聞いてくれて、ありがとうございました。

 「苦しい峠でも必ず、下り坂になる」と言います。どんな意味でしょう。考えてみてください。

令和2年度が、1学期がようやく始まりました。一人一人の幸せのために希望の見える1学期にしていきましょう。