2020年3月2日月曜日

児童朝会 校長講話


令和2年3月2日(月)児童朝会で話したこと

校長 小竹 厚

今日の午後から春休みまで、臨時に学校が休みになってしまいました。今年度、今の学級で一緒に学習や生活をするのは、今日が最後となります。あと15日ほどを残して、突然、今年度が終わるのは残念に感じている人も多いと思います。今日はしっかりと今年度のまとめをしましょう。

急に学校が休みになったのは、成増小学校だけではありません。板橋区、東京都、日本全国の小学校、中学校、高校、ほぼ全てです。

新型コロナウイルスの感染の拡大を防止するためです。

昨年の11月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは、今、日本だけではなく、世界のあちこちの国に感染した人が増えています。そのうち、お年寄りなど亡くなった方は世界で3000人近くになっています。この日本では感染したと確認された人が1000人近く、亡くなった方は11人です。

新型コロナウイルス感染症は、今までにないウイルス感染症のため、わからないことが多いのです。しかもウイルスは目に見えません。誰に感染しているのかが分かりにくいのです。だからこそ、 広がるのを防止しなくてはなりません。人から人に感染する新型コロナウイルスは、どのように感染するのかを知っておくことがまず大切です。

飛沫感染と接触感染の2つが考えられています。飛沫感染とは、感染している人からくしゃみや咳などでウイルスが飛び出し、他の人がそのウイルスを吸い込んで感染します。

接触感染とは、感染している人がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で回りの物に触れるとウイルスがそこに付き、その物に触れてしまい、その手で顔などを触ってしまい感染します。

新型コロナウイルスは、このままだともっと感染してしまう人が増えていってしまうかもしれません。日本中で、そして世界中でです。

その増えていくのをおさえるために、この1,2週間が瀬戸際として、 安倍総理大臣が、いろいろ決断をしています。

人が大勢集まり、ふれ合うことの多いイベント、コンサートとかスポーツ観戦とかを中止か延期するなどすることです。そして、日本全国の小学校、中学校、高校 、特別支援学校を今週から休みにすることです。

学校が休みになるのは、大きな意味があります。それは2つです。

 1つは、皆さん一人一人の健康と安全を守ることです。

もう1つは、感染することやそれを広げてしまうことを防ぐことです。

そのために、次のことをしっかり守ってください。

・毎日の規則正しい生活を続けること

・手洗い、うがい、換気をこまめにすること

・咳エチケットを 心がけること

・自宅で過ごし、いろんな人達が大勢いるところには行かないこと

これらをしっかり守っていれば、新型コロナウイルスの感染は怖くありません。

世界的な感染の拡大を防止するためには今が大切です。学校が休みになっている意味をしっかり 理解して、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、皆さん一人一人が真剣に協力していくことがとてもとても重要なのです。この大切な休みの過ごし方をおうちの人ともよく話し合ってください。

逆にこの長い休みを活用して、できることをやってみましょう。先生から出された課題に取り組むことはもちろん、本を読むこと、読書をおすすめします。10冊は読めるでしょうか。

成増小学校の皆さん全員が新年度になって進級し笑顔で登校できること、6年生の皆さんが希望をもって中学校に進学できることを心から祈っています。